-
鬼生田 顕英
(おにうだ けんえい)
- 宗教法人廣度寺住職
- 日本交通心理学会認定
主任交通心理士 - 運行管理者(旅客/貨物)
- 産業カウンセラー
- 運転適性診断指導主任者
福島県郡山市(2010年12月認定)- 連絡先:
- 024-922-8070
- メール:
- info@fds.ne.jp
ドライバー心理に興味を抱き交通心理士の資格を取得。その後ドライバーの生の声を運転者教育に活かそうと産業カウンセラー、運行管理者、適性診断指導主任者の資格を取得。プロドライバーや初心者の運転教育に当たるかたわら、飲酒を原因とする事故に対する問題意識の高まりから飲酒運転防止インストラクター養成講座を受講し資格を取得。また、僧侶としてアルコール依存症などの飲酒問題に取り組んでいます。
日本の寺院では古来よりお酒を「般若湯」と呼び親しんできました。「般若」とは仏教で「悟りに至る智慧(ちえ)」という意味です。しかし、付き合い方を間違えると「羅刹」にも「獄卒」にもなってしまう正に「悪魔の水」です。その結末がアルコール依存症であり、飲酒運転による重大事故なのです。
一ヵ寺の住職としてお葬式を執り行う中でも、死亡事故の葬儀はとても悲しく辛いものがあります。つい数分前まで元気だった人が「あっ」という間にこの世の人ではなくなってしまうのです。それは被害者ばかりではなく加害者にとっても悲劇です。この悲劇を少しでも無くすためにはドライバー一人一人の意識改善ばかりではなく、社会的・組織的な取り組みが必要となります。こと飲酒運転によって引き起こされる事故に関しては、アルコールの知識を身につけていれば避けることのできるものだと思います。
また、誤った飲み方を続けたばかりにアルコール依存症となり亡くなる方も目の当たりにしてきました。「こんなに真面目な人が何故…?」という思いと、遺族の人たちの「どうして何もしてあげられなかったのだろう」という悔恨の念は、「このくらいなら大丈夫だろう」という日常の飲酒習慣の延長線上にあるということを忘れてはなりません。
運転教育と僧侶という立場から得られた知識と経験を活かし、幅広い見地に立って多くの方へ飲酒の怖さや節度ある適度な飲酒の方法などを伝えて参りたいと思います。 -
八重樫 正美
(やえがし まさみ)
- 久里浜病院
アルコール依存症
看護師コース修了 - 日本アルコール関連
問題学会会員 - 日本精神科
看護技術協会会員 - NPO こころ塾正会員
(うつの回復・啓発活動) - NPO なごみの会 理事
(自立支援法B型事業所運営)
岩手県北上市(2011年08月認定)- 連絡先:
- 0197-73-5312
- メール:
- mental_health_fn7masami@ybb.ne.jp
自衛隊勤務を経て、看護職として精神科医療機関に28年間勤務、自助グループと連携しながら依存症者の回復に深く関わってきました。その中で痛切に感じるのは、“普通のお酒のみ(習慣飲酒)”と“アルコール依存症”はそれほど遠い距離にないということです。
わが国には、860万人のアルコール依存症予備群がいるといわれています。
昔は、依存症(俗にアル中)になる特定の性格傾向や職業的リスクが論じられたようですが、酒飲みの誰もがなる可能性をもつ“国民病”。知らず知らずのうちに進行し、自身の人生・周囲との関係で大切なものを確実に失っていきます。
依存症の手前でも、前夜のお酒が残った二日酔い運転、シフト勤務の中で習慣化する寝酒、産業事故(飲酒・睡眠不足・疲労)、うつ・自殺、家族関係や職業生活の破綻など、“アルコールの社会への影響”は極めて大きいのです。
私がASKの“飲酒運転防止活動”に関わった最大の理由は、もっと早い段階でこの病気を予防し介入したいという強い思い。
治療に勝る予防です!
一生懸命仕事し、飲みニケーションでつきあい豊かにやってきた人が、依存症の境界線を越える前にUターンするお手伝いをしたいと思っています。
健康・安全・生産性を求める企業活動に“アルコール教育”は必須。さらに、飲酒運転違反者の再発防止にも“アルコール教育”は必須です。 - 久里浜病院
-
熊澤 由美子
(くまざわ ゆみこ)
- 保健師・精神保健福祉士
- 独立行政法人
国立病院機構
久里浜
アルコール症センター
アルコール依存症
臨床医等研修
保健師コース修了 日本公衆衛生学会会員 - アディクション看護
学会会員
秋田県大仙市(2011年09月認定)- 連絡先:
- 018-884-6508
- メール:
- yumiko@hs.akita-u.ac.jp
東北は、山や川、海など自然に恵まれた地域です。この度の東日本大震災の発生により食糧の供給体制にも障害が起こり、東北は日本の重要な食糧基地として認識されました。お酒においても豊かな水と稲作にめぐまれた生産地です。また、同時に一人あたりのアルコール消費量も高い「消費地」でもあります。
飲酒運転による痛ましい事故は、法改正で厳罰化されても、未だにどこかで誰かが犠牲となり加害者となる状況が続いています。広域間の移動を要する私たちは、車は生活に欠かせません。これら身近な車やお酒について、運転免許更新時講習でわずかに指導を受ける程度で、人々が充分に理解しているとはいえないのが現状です。調査では、飲酒運転に至る人の中には、アルコール依存症の人が半数近く含まれるとの結果があります。アルコール依存症は、問題を容易に認めない否認の病といわれます。今後も繰り返される恐れがあるわけです。
私は、飲酒運転による交通事故で我が子を亡くして狂った状態の両親の元で育ちました。50年経た今もその影響は続いています。両親は、死ぬまで亡くした子の話をして生涯を終えました。断酒宣言の日に、断酒会の皆さんと飲酒運転防止を呼びかけるのが供養となっています。
東北の人々の飲酒運転による犠牲者を減らすこと、多量飲酒によるさまざまな害を減らすことを使命と考えて、予防教育に取り組みたいと思います。 -
阿部 司
(あべ つかさ)
- 紫波中央自動車学校
副管理者
教習指導員(指導員歴18年)
技能検定員
岩手県紫波郡(2012年12月認定)- 連絡先:
- 019-672-4316(紫波中央自動車学校)
- メール:
- sc-kikaku@shiwachu.jp
自動車の運転は認知・判断・操作の繰り返しによって行われています。その認知・判断・操作に悪い影響を及ぼす要因の一つとして挙げられるのが飲酒です。普通免許取得者に教習により飲酒運転の恐ろしさを教育していく他、地域の交通安全センタ-として飲酒運転の撲滅に力を注いでいくことが指定自動車教習所の使命と考えます。
私はASKの「飲酒運転防止インストラクタ-講座」を受講させて頂き、教習所の職員では知りえない知識を得ることができました。各安全講習等を実施する中に「アルコ-ルについての正しい知識」、「節酒の方法」、「アルコ-ル依存症についての知識」を取り入れ、とても充実した講習の中身となりました。この度は上級インストラクタ-の資格を頂き、以前にも増して責任を感じております。
私共は地域のドライバ-や各事業主様に「飲酒運転防止」について説明する場を提供し、正しく理解してもらう事が使命と考え、飲酒運転の根本を予防していきます。悲惨な飲酒運転事件の根絶に微力ではありますが尽力させていただく所存です。 - 紫波中央自動車学校
-
千葉 真紀子
(ちば まきこ)
- (株)ムジコクリエイト
八戸モータースクール
教習指導員
技能検定員
青森県八戸市(2012年12月認定)- 連絡先:
- 0178-28-2145((株)ムジコクリエイト 八戸モータースクール)
自動車学校で15年、初心運転者への安全運転教育に携わってきました。中には取り消しとなり再度免許を取得される方もいらっしゃいますが、その中で飲酒運転による取り消しが意外に多いということを感じていました。「なぜ飲酒運転をするのか」「飲酒運転を防ぐ手立てはないものか」と考えていたところ、ASKの「飲酒運転防止インストラクター」の通信教育に出会いました。きっかけは会社からの勧めではありましたが、勉強を進めていくうちに、もっと、アルコールが身体や運転に及ぼす影響をもっと広めていかなければ、飲酒運転はなくならないのではないかと思い、上級インストラクターにも挑戦しました。教習で教えることはもちろんのこと、自動車学校で行われる一般の方を対象とした各種講習の中でも、「飲酒運転は絶対いけない。ではなぜいけないのか」について正しい知識を伝えていければと思っています。
「飲酒運転」は運転者本人の意識とともに、周囲の方の意識改革により防げると信じています。「飲酒運転根絶」を目指し、安全運転教育に貢献していければと思っています。 - (株)ムジコクリエイト